便秘症が原因で起こる病気
便秘症を放っておくと、それが原因で様々な病気を引き起こすことがあります。
腹痛や痔をはじめ、肌荒れやニキビ、酷いものになると大腸がんや大腸ポリープなどに発展することも。
あなたのその病気の原因は、便秘症にあるのかもしれません。
肌荒れ・ニキビ
便秘症になると肌荒れやニキビ、くすみなどの肌トラブルに繋がりやすいと言われています。
お肌と腸は密接な関係にあり、「肌は内臓の鏡」と言われています。
便秘になると腸内に溜まった老廃物が有害物質を生み、その有害物質が腸壁から吸収され、それらが血液によって体内を巡っていくため、ニキビや肌荒れに繋がるのです。
便秘は美肌の大敵です!
体臭・口臭
口臭、体臭の原因は腸の健康と深い関係があります。
特に、『善玉菌』と『悪玉菌』が影響しています。
便秘になると、『悪玉菌』が優勢になります。(※善玉菌と悪玉菌を参照)
その『悪玉菌』がアンモニアやメチルメルカプタンという有害ガス(このガスが、肛門から出るとオナラです)を発生させ、この有毒ガスは腸壁から血液中に取り込まれて、全身に運ばれます。
血管から肺に入れば口臭となり、汗腺から出れば体臭となります。
痔
便秘でお悩みの方、なかなか声を大にして言いにくいかもしれませんが、同時に「痔」でお悩みの方も多くいらっしゃいます。
また、男性だけでなく、実は女性にも多いのがこの悩みです。
便を無理やり出そうとすると、肛門に負担がかかってしまい、その結果、痔になったり悪化したりと悪循環から抜け出せなくなります。
痔には種類があります。
1)切れ痔
硬い便を無理やり出そうとして、肛門の粘膜が裂けて傷がついてしまいます。
2)イボ痔
便秘でいきむ為、肛門の血液循環が悪くなり、血管の一部がこぶ状になります。
3)痔ろう
特に下痢を繰り返す場合に、歯状線というくぼみに便による細菌が入り込んで膿がたまり、痔ろうになります。
痔ろうになった場合は、早めに専門医で治療を受けましょう。
楽々するり温茶も効果的!
楽々するり温茶+お尻まわりにカイロを貼って、肛門括約筋のトレーニングをし、漢方薬(乙字湯)を飲んで、辛いイボ痔が治った方もおられます。
痔が悪化しないよう、便秘解消を心掛けるとともに、痔を改善をすることが大切です。
1》便を柔らかくする
水溶性の食物繊維、水分をしっかり摂りましょう。
2》トイレでいきまない
肛門に負担がかかると、痔が悪化してしまいます。
3》長時間座りっぱなしにならない
同じ姿勢をすることによって、肛門周囲が緊張し、長時間その姿勢をすることによって、刺激する時間が増えます。
また、猫背になるとより圧が直接肛門にかかりやすくなります。
4》お酒、タバコ、香辛料は控える
一時的には血行がよくなりますが、時間が経つと逆に血管を痙攣させ肛門まわりの毛細血管も縮まってしまうので、うっ血しやすくなります。
5》排便後は肛門を清潔に保つ
痔を併発していると悪化しやすくなるので、肛門は常に清潔に保つようにしましょう。
6》お腹、お尻を温める
イボ痔の場合、肛門付近の血流を良くすることが大切なので、外からしっかり温めることも効果的です。
7》肛門括約筋のトレーニング
お尻の穴をギュッと締めては力を抜くを繰り返すことで鍛えることができます。
ある程度の排便コントロールができ、強くいきまなくても排便できるようになります。
同時に血流もよくなりますので、試してみてください。
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