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便秘症の基礎知識

便秘症の基礎知識

便秘症の原因となる病気

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便秘症は、病気が原因で引き起こされている場合もあります。

ここでは、便秘症の原因になることがある様々な病気についてご紹介します。

・過敏性腸症候群(IBS)
・腸閉塞(イレウス)
・甲状腺機能低下症(橋本病)
・尿路結石(腎臓結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石)
・自律神経失調症
・子宮筋腫
・膠原病(強皮症)
・卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)
・切れ痔・イボ痔
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・大腸がん

過敏性腸症候群

ストレスが脳や腸の神経に伝わって、腸の蠕動運動などに異常をきたして下痢や便秘を繰り返す症状で、稀にクローン病などが隠れていることもあります。

近年、朝の通勤や通学の電車の中で急に便意や激しい腹痛をもよおて電車を降りて駅のトイレに走る人や、会議で自分の発言が近くなるとトイレに行きたくなるという人が増えています。

これは、『過敏性腸症候群』という腸の知覚過敏や消化管の運動異常(ストレスは憎悪因子の一つ)が原因で起こる腸の異常で、思春期から成人にかけて、男性にやや多く見られます。

腸の働きが激しくなって下痢をしたり、逆に働きが鈍くなって便秘をしたりします。

また、腸の神経の知覚を過敏になっているので、食事などで腸管が広げられると腹痛が起こることもあります。

過敏性腸症候群の3つの種類

【下痢型】
食事によって蠕動運動が誘発されやすく、おもに下痢を繰り返す

【混合型】
下痢と便秘を繰り返す

【便秘型】
食事によって蠕動運動が誘発されず、上行結腸に収縮が起こり、主に便秘やコロコロ便などを繰り返す

腸閉塞(イレウス)

口から摂取した飲食物は、胃、小腸、大腸を通って消化・吸収され、便となって肛門から排泄されます。

また、唾液や胃液をはじめとする消化液も、下流に進むなかで再吸収され、最終的に最小限の不要物のみが排泄されるようにできています。

これらの食べ物や消化液の流れが、小腸や大腸に詰まった状態、滞った状態が腸閉塞です。

腸が拡張して張ってくるため、腹痛、便秘、おならが出ないなどの症状が現れ、肛門の方向へ進めなくなった腸の内容物が口の方向に逆流して吐き気を催し、嘔吐することもあります。

また、腸管に消化液が貯まったまま再吸収がされなくなってしまうため、脱水と電解質異常(ナトリウムや塩素、カリウムなどのバランスが崩れること)が現われます。

重篤になると、ショック状態や意識障害を引き起こすこともあります。


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