大腸ポリープについて
大腸ポリープについて
大腸ポリープとは大腸の内壁(粘膜)にイボ状の突起物ができてしまう病気で、その大きさは数ミリから数センチのものまで、さまざまです。
ポリープは腸壁のどこにでもできますが、特に中高年の男性では直腸とS状結腸にできやすいと言われています。
ほとんどのポリープは良性で、放っておいてもいずれ消滅してしまいますが、悪性のポリープはなかなか消滅せず、発達するとガンになりなりやすくなります。
原因
ポリープに限らず、こうした腸内環境の悪化の引き金となっているのは、肉食中心の欧米食化が原因ではないか、という説もあります。
そもそも日本人の腸は欧米人に比べて長く、食物繊維などを中心とした和食文化に適しています。
肉食は腸内での消化や腐食が早く、そのため有毒物質が腸内で排出されやすくなっているのです。
こうした有毒物質が悪玉菌を増やし、腸内環境を悪化させ、ポリープやがんの原因になるのでは、と考えられています。
ポリープは腸内環境が悪化するとできやすくなると指摘されていますが、ポリープが生じたために腸内環境が悪化することもあり、どちらが先というのは判断できません。
ポリープが大きくなると便の流れがポリープに邪魔され、便秘になりやすくなり、排便されない便は腸に滞留している間にも腐敗が進み、腸内環境を悪化させます。
すると更にポリープができやすくなるため、悪循環を生んでしまうわけです。
便秘が慢性化している方はこうした悪循環に陥っている可能性もあるので、注意しましょう。
発見方法と対策
大腸ポリープができてしまっても、直ちに健康を害するわけではないので、自覚症状などが少なく、あまり気づきにくいのが難点です。
便がポリープに触れて傷ついたりすると便に血が混ざることなどがあるので、痔などの病気がないのに血便が出るといった症状で発見するというのが典型的なパターンです。
病気の早期発見のためにも、長引く便秘や血便など、自分の便の状態は常に把握しておくようにしましょう。
また、腸内環境の悪循環を断ち切るためには、日ごろから食物繊維や水分、乳酸菌などを十分に摂取するよう心がけ、腸内環境を整えることを意識した食生活を送る必要があります。
適度な運動をして腸の活動を活発にするのも効果的です。