便秘解消・お通じ改善にオリゴ糖が効く!?その効果とは?
オリゴ糖で便秘解消!
便秘や美容に効果があると言われている”オリゴ糖”…。その名のとおり、糖分なのですが、オリゴ糖は腸内環境を整えて便秘やお通じの改善に効果を発揮してくれます。
ダイエットをしている方や健康志向の方の間ではおなじみのオリゴ糖ですが、何故便秘の改善に効果か期待できるのでしょう。その理由は、オリゴ糖が腸内である役割を担ってくれるからです。
便秘やお通じで悩む方にも、妊婦さんやお子さんにもオススメできる身体に優しいオリゴ糖…上品な甘さで美味しい甘味料でもあります。甘みのあるものなので、無理なく続けられるのも魅力です。
便秘やお通じを改善するための食べ方のポイントやオリゴ糖の種類などをご紹介します。
1.オリゴ糖が便秘解消に効くって本当?どんな効果があるの?
・オリゴ糖ってなに?
オリゴ糖は単糖が2から10個繋がった糖類の総称です。一般的な糖類は、単糖が数十個以上繋がったものであることから、オリゴ糖を「少糖類」と呼ぶことがあります。
そして、甘味料といえばやはり砂糖です。では、砂糖とオリゴ糖にはどのような違いがあるのでしょうか。
まず味に違いがあります。同じ量を砂糖とオリゴ糖をなめてみると、砂糖の方が甘みを強く感じるという特徴があります。カロリーはオリゴ糖が砂糖の約半分と低カロリーですが、その分甘味も少ないので砂糖の方が一般的によく使われています。
・便秘やお通じの改善には難消化性オリゴ糖!
オリゴ糖には約20の種類があります。その中でも、便秘やお通じの改善に効果があるのは、”難消化性オリゴ糖”です。
難消化性オリゴ糖には消化されにくいという特徴があります。つまり、消化されずにそのまま腸までたどり着くことになるということです。そして、腸内にたどりついたオリゴ糖は、ビフィズス菌などの善玉菌のエサになって善玉菌を増やしてくれるのです。
腸内で善玉菌が増えると、腸内が酸性になり悪玉菌の繁殖が抑えられ腸内環境が改善されます。腸内環境をよくすることでお通じがよくなるということです。
腸内近況の改善は便秘や通じの改善の第一歩です。そのためにも善玉菌を増殖させ悪玉菌の繁殖を抑える事はとても重要なのです。
そして嬉しい事にオリゴ糖は、便秘改善以外にも肌荒れやダイエット、アレルギー、虫歯予防などに効果があります。
・オリゴ糖に整腸作用があるの?
オリゴ糖が善玉菌のエサになることは解りましたが、オリゴ糖そのものには何か効果があるのでしょうか。
オリゴ糖には、腸内のゴミを外に排出させようとする働きがあります。ですが、オリゴ糖そのものに、整腸作用があるわけではありません。
オリゴ糖が便秘に効果的と言われる理由は、善玉菌のエサになることで腸内環境が整うというものです。
風邪等で、抗生物質を飲んだときなどは腸内の善玉菌が減っている可能性がありますので、特にオリゴ糖を取ることが重要になってきます。オリゴ糖だけでなく善玉菌を含むヨーグルトなどの食品も一緒に取ることをおすすめします。
・オリゴ糖は早く効果を感じられるという特徴があります
食べ物で体質改善する場合、なかなか効果が得られなかったり効果を感じるまでに時間がかったりすることもあります。ですが、オリゴ糖は、食べ物ではあるものの比較的早く効果を感じられるという特徴があります。
中には飲んだ翌日には効果を感じた!という人もいらっしゃいます。当然個人差はありますが、多くの方が数日以内に何らかの効果を感じることができるといいます。
2.オリゴ糖を摂るときのポイントや注意事項ってあるの?
・継続することが重要
オリゴ糖の便秘改善効果は、個人差はあるものの、比較的早く効果が出やすいという特徴があります。そして重要なのは効果があった場合もそうでなかった場合も、継続してとり続けることです。
・オリゴ糖に副作用はあるの?
オリゴ糖を摂取しすぎることで、副作用が出る場合もあります。
オリゴ糖を摂取すると、腸内で善玉菌が増殖し悪玉菌が減少します。悪玉菌の減少は好ましいことなのですが、悪玉菌が死ぬときに死滅反応が出ることがあります。
悪玉菌の死滅反応は、一過性の症状ではありますが、腹部の張り、下痢、浮腫、こむら返りなどが報告されています。
また、乳糖不耐症やイヌリンアレルギーをお持ちの方は、オリゴ糖を始める前に医師に相談するようにしましょう。
・複数のオリゴ糖がブレンドされたものがおすすめ
善玉菌を増やすオリゴ糖ですが、私達の身体の中の善玉菌は一種類ではありません。そしてそれぞれ善玉菌とオリゴ糖の相性があります。
一種類のオリゴ糖を摂取するより、複数のオリゴ糖を摂取する方が、この相性の問題を解決することができます。
3.いつ、どれくらい食べたらいいの?
・1日あたりの目安はどのくらい?
オリゴ糖の1日あたりの摂取量は、2~10gとされています。便秘改善の効果を期待するなら1日あたり5g以上が理想的です。
慣れないうちは少しずつ食べて様子をみてみるとよいでしょう。もし、下痢等の前項で紹介した症状が出たら、1日あたりの量を減らしたり回数を細かくわけたりしながら、また少しずつ増やしていって見てください。
善玉菌を増やしたい一心で、たくさん取りたくなりますが、少しずつ…と心に止めておきましょう。
・食べるタイミングは?
オリゴ糖は、お薬ではありませんので、厳格に何時に食べなければいけないというものではありません。基本的には好きなときに、好きなように食べていただいて問題ありません。
便秘改善の効果を期待するのであれば、オリゴ糖が善玉菌のエサとなることを考えて、1度に食べずに何度かに分けて摂取するのがオススメです。
1回で1日分のオリゴ糖を一気に取るより、何度かに分けた方が善玉菌に栄養が行き渡りやすくなり、善玉菌が増えやすくなります。
オリゴ糖を試したことがあるけど効果を感じられなかったという方は、飲むタイミングが原因かもしれません。オリゴ糖の目的は善玉菌を増やすことですから、効果が得られやすいようにタイミングに気を使ってみましょう。
4.どんなオリゴ糖を選べばいいの?
善玉菌のエサとなる難消化性オリゴ糖には主に6つの種類があります。
・ガラクトオリゴ糖
主に乳製品に含まれるオリゴ糖で、腸内で善玉菌を増殖され便秘の改善に効果があります。
・ビートオリゴ糖
甜菜などに含まれるオリゴ糖です。腸内でそのまま善玉菌のエサになります。免疫機能の向上などの効果も期待できます。
・フラクトオリゴ糖
玉ねぎなどに含まれるオリゴ糖で、虫歯の原因になりにくいという特徴があるオリゴ糖です。
・大豆オリゴ糖
その名のとおり、大豆に含まれているオリゴ糖です。大豆オリゴ糖の一部は消化性ですが、難消化性のオリゴ糖も含まれています。整腸作用や美容に効果があります。
・乳果オリゴ糖
乳糖やショ糖に含まれるオリゴ糖で、オリゴ糖の中では一番甘味があります。骨密度向上の効果があります。
乳果オリゴ糖は、トクホ成分としても注目されておりカロリーが砂糖の約半分、血糖値の急激な上昇もありません。便秘やお通じ改善だけでなく、ダイエットにも向いていると言われています。
・キシロオリゴ糖
トウモロコシの芯から作られるオリゴ糖で、整腸作用に優れています。
便秘解消を目的に摂取するのであれば、ガラクトオリゴ糖やキシロオリゴ糖がおすすめです。
市販のオリゴ糖の場合は純度が高いものや複数のオリゴ糖がブレンドしてあるものをセレクトしましょう。
5.オリゴ糖をたくさん含んだ食べ物って?
オリゴ糖は市販のものもありますが、食べ物にも含まれています。大豆、アスパラガス、はちみつ、玉ねぎ、バナナ、キャベツ、にんにく、ブロッコリーなどにオリゴ糖が豊富に含まれています。
便秘やお通じの改善効果を期待するのであれば、上記のようなオリゴ糖を含む食べ物とヨーグルトなどの善玉菌を含む食べ物を一緒に食べるとより効果的です。例えば、砂糖が入っていないプレーンヨーグルトにオリゴ糖を加えて少し暖めて食べる習慣を付けてみるのはいかがでしょう。
6.まとめ
オリゴ糖は、腸内の善玉菌のエサとなることで腸内環境を整える糖類です。副作用もありますが、オリゴ糖は母乳にも含まれている優しい食べ物です。過剰摂取しなければ、危険な副作用が出ることはほぼないと言っていいでしょう。
玉ねぎやはちみつなど、身近な食材にも含まれていますし、数種類のオリゴ糖をブレンドしたオリゴ糖も市販されています。自分の身体にあったオリゴ糖を見つけて、適量を継続して、摂取することで効果が期待できます。