どうやって選んだらいいの?便秘解消に効くお茶の選び方!
長く続くと便が固くなることで排便時に痛みを伴ったり、腸内から体に老廃物が戻ってしまったりと体に良くない状況をつくってしまう便秘。放っておくと大腸がんなどの大きな病気につながる可能性もあるため、便秘薬を飲まずに生活習慣を変えることで直していきたいものです。
日頃から食物繊維やバランスの取れた食事などを摂取することが便秘解消に繋がると言われていますが、忙しい毎日の中ではなかなか取り入れにくい方法でもあります。
また、色々心がけて乳酸菌を摂取しても、体に合わないタイプのものはまったく効果を発揮しないこともありますし、毎日摂取しないと効果がないものも多いですから購入する負担もかかります。
そこで今回はもっとも取り入れやすい、便秘解消に効くとされるお茶についてご紹介していきます。
普段の飲み物に取り入れるなどしてぜひ試してみてはいかがでしょうか。
1便秘解消に効果的なお茶
便秘解消に効果的なお茶は種類がたくさんあります。今回は8種類のお茶をご紹介していきます。
① 便秘に効く成分
② 便秘解消以外に期待できる効果
③味
・緑茶
①緑茶にはカテキン、ビタミンCが含まれているのをご存じでしょうか。そこまで酸味を感じるわけではないのですが、豊富にビタミンCが含まれています。ビタミンCは善玉菌を元気にしてくれる作用がありますので、腸内環境を整えるのにぴったりの飲み物と言えます。
②お茶にはカフェインが含まれており、覚醒作用や利尿作用があります。飲みすぎると便の水分が少なくなり、固くなってしまって便秘を悪化させる危険性もあります。
③ほどよい甘みと若干の渋み、爽やかな香りと喉越しをスッキリさせてくれる味わいが特徴です。
・プーアール茶
①プーアール茶にもカテキンが含まれています。その他にもミネラルが豊富に含まれているので便秘解消に効果的です。ミネラルは水分を含んだまま腸内にたどり着くので、便に水分を与えて動きやすくしてくれます。飲みすぎると、お腹がゆるくなることもありますので、少量から試してみて、自分に合った杯数にしてください。
②プーアール茶は過去にダイエット茶として有名になったことがあるのですが、それはリパーゼという脂肪分解酵素によるもの。余分な脂肪を分解してくれる効果が期待されています。
③保存期間が長い茶色の茶葉であれば、乾燥フルーツのような香りが特徴的です。
味にクセはあまりなく、まろやかな甘みとふくよかな香りがありますが、後味はスッキリとした味わいで飲みやすいです。
・マテ茶
①飲む野菜としてとても人気になったマテ茶。その名の通り、ビタミンがたくさん含まれています。ビタミンB群、Cが豊富なので、ビタミンB群のぜん動運動を促す効果とビタミンCの善玉菌を元気にしてくれる作用で腸内環境を整えられます。さらにミネラル・食物繊維も含まれているので便秘解消に効果のある4つの成分が力を発揮してくれます。
②マテ茶には抗酸化作用のあるポリフェノールがあります。そのため、肌や血管などを酸化=サビから守ってくれるため、肌や血管の老化を食い止めてくれます。血管の老化は動脈硬化を呼びますからそれの予防にもなります。
南米は肉を多く食べ、野菜を食べないという特徴がありますが、それをマテ茶で補ってきたという歴史があることから非常に注目されるようになりました。
③ローストとグリーンがありますが、日本のほうじ茶、緑茶に良く似ていると言われます。日本のお茶よりも後味はさらにすっきりした印象を与えることが多いです。
ローストはほうじ茶ほど香りも強くありませんので、あまり慣れていない人でも飲みやすい特徴があります。
・杜仲茶
①ミネラルが含まれており、便に水分を与えてやわらかく、動きやすくしてくれますので便秘解消効果が期待できます。
②ゲニポシド酸という成分がメタボ予防、生活習慣病に効果的とされています。血液中の脂質、内臓脂肪を燃焼させてくれるので飲むだけで健康を保てるのもうれしいですね。もちろんバランスの取れた食事と併用するのが1番です。
また、むくみやすい女性にとって嬉しいのが水分と塩分を体外に出してくれる効果です。カフェインが含まれていないので、むくみがちな妊婦さん、生理中の女性にもおすすめです。
③苦味があり、後味には甘みを感じる珍しいちょっとクセのあるお茶です。杜仲茶の樹皮や葉は漢方でも使われる生薬として知られています。
・ハトムギ茶
①食物繊維が豊富に含まれており、ビタミンB群が腸のぜん動運動を促してくれるので、便秘解消に効果的と言われています。
②ビタミンB群が豊富に含まれており、美肌効果があります。さらに利尿作用があるため、むくみなどを解消してくれる効果もあります。むくんだままの脚をそのままにしておくと、その太さになってしまうと言われているので、ハトムギ茶を飲んで手軽にむくみを解消しましょう。
③麦茶よりもさらに香ばしい印象があり、甘みを感じますが爽やかで麦茶同様夏にぴったりのお茶です。
・黒豆茶
①ビタミンB群が含まれており、腸のぜん動運動を促してくれます。また、オリゴ糖やミネラルも含んでいます。オリゴ糖は善玉菌のエサとなり、ミネラルで便をやわらかくしてくれるので便秘解消に効果的です。
②ビタミンEで血行促進、アントシアニンは血糖値とコレステロールを低下させてくれます。レシチンという成分は細胞自体を活性化し、中性脂肪を溶かしてくれる働きがあります。
③小豆のような香りがし、甘みを感じます。まろやかな口当たりですーっと浸透していくような印象です。
・ごぼう茶
①水溶性の食物繊維がお茶に溶け出し、お茶として飲むことで食物繊維を摂取できます。他にもオリゴ糖が含まれているため、善玉菌を元気にしてくれます。
②ポリフェノールが含まれる量が多く、肌や血管を酸化から防いでくれるので、サビない体作りに効果的です。
③ごぼうを使っているので、まさにごぼうの土っぽい香りや味を感じますが、水に溶け出ているだけですのでクセを少し感じる程度です。煮出し方が濃いと少しクセを感じやすい可能性がありますので、好みに合わせて選びましょう。
・ローズヒップティー
①ビタミンCなどを含み、善玉菌を増やしてくれます。また、便をやわらかくするりと出やすくしてくれる効果もあります。食物繊維や鉄分も含まれていますので便秘解消には効果的です。
②ビタミンE・カルシウムなど女性に不足しがちな栄養素がたっぷりふくまれているので、美容効果が期待できます。
③酸味が強いのが1番の特徴で、お茶をイメージするとびっくりされるかもしれません。アセロラの甘くないものというイメージを持つと近いです。実際に蜂蜜やお砂糖を入れて飲む人もいます。
2.便秘解消のためにお茶を選ぶときの注意点
・カフェインに注意
特にカフェインが含まれているお茶は1日に2~3杯にとどめましょう。カフェインには利尿作用がありますから、飲みすぎると便に必要な水分も体外に排出してしまう可能性が高いです。
・妊婦さんはカフェイン、カテキン、ミネラル(マグネシウム)に注意
カフェインはNG、カテキンは胎児の成長に必要とされている葉酸の働きを抑えてしまう効果があるといわれているので要注意です。マグネシウムが含まれているお茶も影響がある可能性もあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
・お茶の飲み過ぎ、冷やしすぎは気をつけよう
味の付いた飲み物だけでなく、お水を摂取して腸内に水分を届けることも大切です。お茶ばかり飲むのではなく、お茶は1日3杯程度にして、他を白湯など純粋な水分で腸内を温めてあげることも大切です。
また、夏で暑いからと言って冷たいお茶ばかり飲んでいると、胃腸が冷えてうまく動かず、便秘が解消されない可能性も高いです。胃腸を冷やすと抵抗力が落ち、他の病気になりかねません。常温で飲むようにして体を冷えから守りましょう。
3.まとめ
便秘解消に効果のあるお茶をまとめてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。手軽に飲めるのに、便秘解消以外にもたくさんの効能があることがわかりましたね。
ぜひあなたもこれらのお茶を飲むことを習慣化して便秘を解消し、さらに他の効能も活かして体に良い生活を続けてみてはいかがでしょうか。