不妊症に効果的な食事
妊娠するかしないかは食生活によっても大きく左右されるため、食事への気遣いは健康な身体をつくる上で欠かせません。
妊娠したい方はもちろん、将来の妊娠に向けて準備をしておきたい方、健康な赤ちゃんを授かるには健康な身体であることが重要になってくるので、自分の生活にあった健康的な食生活を心がけましょう。
食事の時に気をつけたほうがいいこと
時間
規則正しい食生活が重要で、基本は1日3食を欠かさずに取りましょう。食事の時間が不規則だと、ストレスや疲労、ホルモンバランスが崩れる可能性があります。
そして間食は出来るだけ控えるように。間食により消化器官が休む時間が無くなり、ひいては消化機能の働きが低下してしまうからです。
また間食が多いと消化器官に血液が多く流れるため、卵巣や子宮に流れる血液が減少し、妊娠力が低下しかねません。
バランス
規則正しい食事時間に加え、バランスの取れた偏りのない食事も重要です。後述の通り妊娠に良い食材はもちろん、様々な食材を万遍なく摂取し、健康的な体作りを目指すようにしましょう。
もしも栄養バランスが偏るなら血行不良やホルモンバランスの崩れ、月経不順が生じかねません。そしてこうした状態では非常に妊娠しにくくなるのです。
健康と妊娠のためにも、そして妊娠後の赤ちゃんの成長のためにも、バランスの良い食習慣を培うように気をつけることをおすすめします。
温度
見逃されがちですが、食事の温度も忘れてはなりません。同じ食材でも、どの温度で体内に入るかが重要なのです。ポイントは簡単で、温かい・熱い食事を心がけることです。その原因は体の冷えにあります。
女性はもともと冷え症の方が多く、冷え症は血行障害と密接な関係があります。つまり食事を通して体が冷えると血行障害が加速し、結果として卵巣や子宮に必要な血液や栄養素が行き渡らなくなるのです。それで生野菜などでもサッと火を通したり少しお湯をくぐらせたりして、体を冷やさないように意識しましょう。
手作り
先に挙げた3つのポイントを満たしているだけでは不十分です。なぜなら外食やインスタント食品、ファーストフードは妊娠へ悪影響を及ぼすからです。
これらの食品には添加物や化学ホルモン、合成化合物が多く含まれており、ホルモンバランスの崩れや生理不順、排卵障害の原因となりかねません。従って添加物や化合物を使用しない、手作りの食事が妊娠には最も効果的です。
卵巣や子宮を含め、人間の体は長い時間をかけて細胞が入れ替わります。毎日の食事を軽く見ず、将来への投資として上記のポイントを心がけるようにしましょう。
おすすめの食材10選
レバー
レバーには鉄分が豊富に含まれています。そしてご存知の通り鉄分は血液を作る重要な成分の1つです。
血液は体の各器官へ栄養を運ぶ重要な役割を担っているため、血液が不足すると卵巣や子宮の働きが低下し、妊娠しにくくなります。
うなぎ
「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEを豊富に含んでいます。ビタミンEは体の酸化を防止し、老化を抑制する効果があります。
年を重ねるにつれ妊娠の確率が下がるため、体を活性化させるビタミンEはとても効果的です。
ほうれんそう
鉄分に加え、葉酸という栄養素を含んでいます。葉酸は排卵障害のリスクを抑え、妊娠確率を高める働きがあります。
また流産率を低下させると共に、赤ちゃんの体の重要器官の生成にも大きな働きがあります。
大豆
良質のたんぱく質を豊富に含む優秀な食材です。たんぱく質は血や体の組織を作る重要な素材となるため、妊娠には不可欠な栄養素です。
大豆は栄養バランスも優れており、健康にもとても効果的です。
卵
栄養ある食材の代名詞で、良質のコレステロールを多く含みます。コレステロールは女性ホルモンの分泌を助け、生殖機能を適切に整える働きがあります。
規則正しく排卵が出来るため、妊娠の確率が高まります。
トマト
赤色が食欲をそそるトマトですが、栄養価も抜群です。中でもリコピンには活性酸素を除去し、卵子の質を向上させる働きがあります。
また血行を促進し生殖機能も高めてくれます。
黒ゴマ
たんぱく質や食物繊維はもちろん、リン、鉄、亜鉛、ビタミン、ミネラルなどを含んでいます。
女性ホルモンの分泌を促し、妊娠しやすい環境を形成する点で有効です。ダイエットや美白にも効果が期待できます。
青魚
特定の食材ではありませんが、サバやサンマ、イワシなどが含まれます。青魚にはDHAが多く含まれており、血液をサラサラに保つ効果があります。
結果として新陳代謝が良くなり、卵巣や子宮の働きがアップします。
根菜類
根菜類とはかぼちゃ、さつまいも、ゴボウ、ニンジン、生姜などです。
これら根菜類には体を内側から温める効果があります。結果として冷えの予防と同時に血流を促進し、生殖器官の働きを高めます。
キノコ類
体を温める効果に加え、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には腸内環境を整え、自律神経の働きを高める効果があります。
自律神経の乱れは卵巣や子宮の機能低下、生理不順、排卵障害を引き起こすため、妊娠に大きな影響を及ぼします。