糖尿病とは
糖尿病とは、膵臓から出るインスリンという血糖値を下げるホルモンの減少、もしくは作用の低下が原因で慢性的に高血糖の状態になってしまう病気です。
糖尿病の初期症状
糖尿病はなかなか症状を自覚しにくい病気だと言われていて、症状を自覚するまでに5年~10年かかるとも言われています。しかし、気が付きにくいだけで初期症状は現れているのです。 早期発見・早期治療のために、糖尿病の初期症状を知っておきましょう。
喉の渇き、頻尿
血糖値が高くなると、脳が脱水症状であると勘違いし、血糖値を下げるために自然と喉が渇きます。たくさん飲み物を飲むことで頻尿気味になります。
空腹感
インスリンの働きが悪いと、摂取したブドウ糖が体内に取り込まれにくくなり、エネルギー不足になります。それによって食事の直後でも空腹を感じるようになることがあります。
慢性的に体が重い、ダルい
この症状も血液中のブドウ糖が筋肉に行き渡らないということで起こる症状です。
体のむくみ
インスリンが上手く働かないと、血中に体内に取り込まれなかったブドウ糖が増え、その結果血流が悪くなり、むくみや体の冷えにつながります。
性欲の減少
特に男性によく見られる症状なのですが、糖尿病によって疲れやすくなったことが原因で性欲がなくなったり、勃起不全になったりすることがあります。
日本人の糖尿病のなりやすさ
人間の体には栄養をなるべく体内に溜め込もうとする倹約遺伝子という遺伝子があると言われています。また、アジア人はこの遺伝子を欧米人の2~3倍持っているとされています。
倹約遺伝子が多いとインスリンの分泌が抑えられ、細胞のブドウ糖の取り込みが悪<なることで血糖値が高くなるため、モンゴロイド(日本を含めアジア諸国、ミクロネシアの人々など)は糖尿病になりやすいと言われています。 また、コーカソイドは倹約遺伝子が少ない分、肥満になりにくいとされています。