サツマ薬局の会長「野口恵司」が瑞宝双光章受賞し、天皇陛下から授与されました。
46年に渡る学校薬剤師業務による受賞になります。
サツマ薬局は地域に密着し、地域の健康環境を守るだけではなく、地域の学校保健に携わり、学校の施設設備の管理、指導を行うことによって地域の子どもたちの快適な教育環境を守っています。
・兵庫県薬剤師会役員としての功績、9年6月間にわたり常務理事・理事を歴任。職能向上に果たした役割と、地域社会への広範囲にわたる献身的な貢献する。
・神戸市薬剤師会役員としての功績、会員2000名を擁する神戸市薬剤師会の理事として平成16年4月に就任以来4年間、献身的に努力を続ける。
・神戸市学校薬剤師会役員としての功績昭和47年学校薬剤師として就任以来45年間にわたり、職務に精励し、学校環境衛生の向上に日々努める。
・神戸市中央薬剤師会役員としての功績、昭和56年4月から務める。兵庫県薬剤師会神戸支部設立後は、神戸市中央区薬剤師会副会長・会長を歴任。地域医療の向上に努めた。
瑞宝双光章 (ずいほうそうこうしょう)について
日本の勲章の一つ。
平成14年8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、それまでの勲五等瑞宝章から名称が変更されました。
翌2003年5月の閣議決定「勲章の授与基準」によれば、公共的な職務の複雑度、困難度、責任の程度などを評価し、職務をはたし成績をあげた人に対して授与するとなっています。
受章者には保護司や小・中学校長などが多い。伝達は所管大臣が行うが、総務省および厚生労働省関係は都道府県知事が行います。
<学校薬剤師とは>
学校薬剤師は、普段は薬局や病院に勤務する薬剤師がその任にあたっていることが大多数であり、薬剤師でなければなることはできませんが、薬剤師であれば誰もがすぐに学校薬剤師として活動できるという訳ではありません。学校薬剤師の職務は環境衛生への関与が主体となるので通常の医薬品に関する薬剤師業務ではなく衛生化学の知識を駆使しなければなりません。また、健全な学校保健の維持・推進は発育・発達の重要な時期にある児童生徒達にとって欠くべからざるものであり、生涯を通して健全な生活・学習を営むことができるような知識や体験となるべきものでもあり、学校薬剤師には、
教育にふさわしい人間性を持つ
教育に正しい理解を持つ
職務に必要な知識の研鑽(講習会、研修会への参加)
が必要とされています。
どうして学校薬剤師が必要になったのか?
1930(昭和5)年、小樽市の小学校で風邪をひいて体調の悪い女子児童に「アスピリン」を服用させるつもりが誤って塩化第二水銀(昇汞・毒薬)を服用させたため、女子児童は亡くなってしまうという痛ましい事故が起きました。いろいろな薬を保管している学校にクスリの専門家を置くべきだという声が高まり、学校に薬剤師を配置することになり、昭和6年に小樽市が学校薬剤師を委嘱しました。
その後、この流れは全国に波及しました。そして昭和33年には学校保健法が制定公布され、学校には学校医、大学以外の学校には学校歯科医又は学校薬剤師を置くものとする。と定められました。