神戸発「防災漢方ウィーク311」

1995年1月17日、阪神・淡路大震災でサツマ薬局総本店は建物が損壊し、一時休業を余儀なくされました。

幸い、総本店から徒歩5分の位置にあった花隈店は建物に大きな被害がなく、在庫を集約して営業を再開。当時の店長（現専務）は足を骨折しながらも避難所から通い、医薬品やカイロなどを販売しながらも、買えない方には「また次回でいいですよ」と声をかけ、事実上支払いを先延ばしにしてほぼボランティアに近い形で提供するなど、地域に寄り添った支援を続けました。

避難生活が長期化すると、不安やストレスによる住民同士の衝突が多発し、「物資支援だけでなく心のケアも必要だ」と痛感。

厚生労働省やWHOの報告では、大規模災害の被災者の20～30％が心理的サポートを要する可能性があると言われており、サツマ薬局はこうした経験を活かし、非常時の心身両面の備えを提案する活動を続けています。

厚生労働省「こころのケアチーム運用ガイドライン（第3版）」や内閣府・WHOの資料でも、災害の被災者の2～3割が心理的支援を要すると示唆されており、サツマ薬局もこの経験を活かし、心身両面の備えを提案する活動を続けています。

2025年1月、阪神・淡路大震災から30年の節目に、総本店で「震災メモリアルイベント」実施。非常時の備えとして「防災漢方セット」を販売し、防災アイテムを無料配布。写真やエピソードの展示を通じ、多くの方に心と体の両面を守る大切さを伝えました。

今回は東日本大震災の発生日（3月11日）に合わせ、神戸から全国へ向けてさらに広く防災を呼びかけるため、「防災漢方ウィーク」を開催いたします。

今後も、9月1日の「防災の日」および9月の防災月間に合わせ、同様の「防災漢方ウィーク」の開催を予定しております。防災意識の向上と「心」と「体」の備えの大切さを、今後も継続して発信してまいります。