更年期障害:頭痛に肩こり【血の巡りが悪いタイプ】
更年期になってきて色々症状があると思いますが、その中でも肩こりや頭痛、そして冷えなどはよくある症状ではないでしょうか?
神戸 サツマ薬局 漢方相談員Oです。
同じ場所が痛むというのは、漢方では「オ血(おけつ)」と考えます。
血の流れが滞っている状態です。
血流が悪いってやつですね。
オ血の人はこんな症状があります。
更年期になると腎(じん)衰え始め、その影響で肝(かん)の働きが落ちてきます。
⇒腎虚(じんきょ)と更年期についてはこちら
肝(かん)は気血(きけつ)を全身に巡らす働きがあるので、この肝(かん)の働きが落ちてくると気血が滞りがちになり、血流が悪いオ血(おけつ)や、気の流れが悪い気滞(きたい)の状態になります。
また、血が不足してくる血虚(けっきょ)の状態にも更年期はなりがち。
血が不足すると隅々まで巡らなくなるので、これでオ血(おけつ)にもなります。
症状としては「痛み」が同じ場所に出やすくなります。
ひどい頭痛や肩こり・首コリ・腰痛などはオ血の症状です。
こんな症状がある人はオ血(おけつ)の可能性大ですよ。
□肩こり・頭痛・腰痛がある
□子宮筋腫や内膜症がある
□静脈瘤がある
□生理痛や生理不順がある
□唇が暗い色
□ニキビや吹き出物が多い
□シミが多い
□しもやけができやすい
□手足が冷える
□足が冷えると腹痛
オ血(おけつ)だと、同じ箇所が痛みますが、気滞(きたい)タイプだとあちこち日によって痛みの場所が変わったりします。
まずは血の巡りを良くする事が大事ですが、血虚(けっきょ)からオ血になっている人もいます。
他にも、気滞(きたい)からとか、気虚(ききょ)からとか、水滞(すいたい)からなど、実は単純にオ血(おけつ)ではなく、元の原因が複雑にある場合が多いです。
オ血の漢方はこんなのがあります
オ血体質の方が病院で出される漢方の代表が
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。
他にも
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)などは便秘があれば処方される事が多いです。
他には
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などは、足が冷えると腹痛を起こしたり、しもやけができるタイプの方に。
・きゅう帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)は、イライラもあったり冷えもあったりと、色々と混じっている方に。
・加味逍遥散(かみしょうようさん)などは、イライラが強めの方にオススメします。
まずは自分で買って試されるのもありですが、漢方相談員に相談して購入するのもアリです。
その方が納得して継続できる方が多いですね。
いずれやってくる更年期、気分よく乗り切りたいです。
更年期でなくても、生理痛などの症状があれば、漢方はとてもオススメです。
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