病気に注目しないのがポイント

妊活相談が多いですが、耳鳴りやリウマチ、糖尿病のご相談も良く受けています。


その中でもアトピーのご相談は、特に心と身体と両輪で治していく事が大事だと感じます。


アトピーが酷くなると生活に困る事が多くあります。

家事もままならなくなったり、働くのが辛くなったり、イライラしやすくなったりする事もあります。
また、周りの人にわかってもらえない事でもう誰とも関わりたくなくなる事もあります。


そうすると

「こんな調子で私はどうなるんだろう・・・・」

と未来の事を急激に不安に感じたり、自信を失い自分のできる範囲を狭めてしまうことも。


かく言う私もひどいアトピーでした。
今もアトピーがあります。

こちらに勤めて数年間は顔が真っ赤っ赤になるほどアトピーが出ることも。

化粧ものりませんし、笑顔を作るのも顔の皮ふがパキパキで痛かったぐらいです。
むしろそんな見た目でわかる状態なのに、接客業をよくやっていたなぁと思います。


ちなみによく接客業をやっていたなぁと思ったのは最近です。
それはアトピーのご相談のお客様が、
「こんなにアトピーが出ていたら仕事なんてできない」
と悩まれていたからです。

その方は薬を使っているとはいえ、パッと見た目はあまりアトピーが出ているとはわからないぐらいでした。

アトピーっぽい肌だなっていうのがわかる程度でしたが、気にされる方はするのだな・・・と感じました。



アトピーで漢方相談に来られる方は

「アトピーを完全に治したい」

と希望されます。


しかし、本当はアトピーを治してやりたい事があるのだと思います。


アトピーであるがために不都合な事があるのではないでしょうか?

体中に炎症が起こっている状態のアトピーの方でしたら、とにかく疲れをとって普通の日常生活をおくりたいってのがやりたい事なのかもしれません。

旅行に行きたい!

就職して安定したい!

結婚したい!


もし、本当の不安や問題を全て「アトピー」のせいにしている場合、完全に治らないと先には進めませんし、もし完全に治った時にハタと気づくかもしれません。

「アトピー治ったところで、まだ何も不安は解消されていない」


例えば、就職したいけれど、アトピーのために就職する事ができないという場合があるとします。

でも、アトピーでなくても就職できない状態の方もいますから、アトピーだけが問題でないですよね。

アトピーであっても就職している人もいます(しかもけっこう多い)。



こういう場合は、時間をかけてアトピーにアプローチしつつ就職する方向に向かう事をする方が、実は治る確率が高いと思われます。


まず、この場合ストレスの2大要因が


「アトピー」と「仕事」

であるのです。

そして、アトピーはストレスがあると増悪するのは、アトピー持ちの方なら当然体感されてる事ですよね。


アトピーを完全にコントロールするの難しい事ですし、ちょっとした事でブワっと出る事もあります。

仕事の場合は、急にいい仕事に巡り会える可能性は低いですが、資格を取ったり、何かを学んだり、体調に合わせてバイトをするなどアプローチの方法はあります。

自分が動き出せば、状況が変わってくることってありますよね。



何が言いたいのかと言うと、病気に注目してばかりいてはダメですよ。

自分の身体を監視してばかりではダメですよという事です。

このダメというのは、「良い方向へは向かいませんよ」という意味です。



少しでもやりたい事、楽しいと思える事をやっていけるようにしている内に気づいたらアトピーも良くなっているという形です。


ただし、子供の頃からずっとアトピーで、大人になっても治らなかった方はお時間がかかると思って下さい。

良くなったり、悪くなったりしながら、生活養生も取り入れて、心の中をほぐしていって、そして良くなるイメージです。




これはどんな病気にも言える事かもしれませんね。

病気やできない事に注目するのではなく、やりたい事や楽しい事に注目する。

痛いや痒いなどがあると、どうしてもそちらに注目しがちですが、それを差し置いてもやりたい事の方に注目です。

 



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